沖縄が生んだ日本のハードロックの草分け、紫(MURASAKI)が、メジャーデビュー50周年を記念して行うライブのチケットを完売させた。『L’ULTIMO Anno 26 紫 MURASAKI Major Debut 50th Anniversary Live』は12月19日(土)に東京・恵比寿The Garden Hallで開催され、追加で販売された立見券も売り切れとなっている。
ギターの下地“GG”行男は健康上の問題で欠席し、その穴を8-BALLのKeiichiが埋める。同じく8-BALLからヴォーカルのLeonの参加もアナウンスされた。スペシャル・ゲストは聖飢魔IIのデーモン閣下、LAZYの影山ヒロノブ、そしてギタリストのCharだ。
主催はJ-WAVEとHOT STUFF PROMOTIONで、公演は途中休憩を挟む2部制。チケットは特典付きプレミアムシート(19,000円)が発売直後に完売し、VIP指定席(15,000円)と指定席(9,800円)がいずれも別途ドリンク代700円で販売された。開場16:00、開演17:00。
紫とCharは、2023年に日比谷野外大音楽堂で行われたイベント『再現1977』で共演し、代表曲「Double Dealing Woman」でコラボレーションしている。キーボードのジョージ紫は「Charが参加してくれるのは本当にうれしい。長いお付き合いになりますね。すごく楽しかった野音から3年が経って、今また共演できることは信じられない」とコメント。「どんな曲であっても、僕とCharが50年の活動歴で培ってきたサウンドは自然に出てきます。円熟味のプレイを期待していてください」と続けた。
ベースのChrisは「本番では、ゲストの皆さんを含め、今回参加するメンバーだからこそ実現できる楽曲をお届けしたいと思っています」と語り、「メジャーデビュー50周年を記念して、もしかすると新曲をお披露目できる……かもしれません」と含みを持たせた。
紫は1970年、本土復帰前の沖縄・コザ市(現・沖縄市)で結成された。バンド名はDeep Purpleへのオマージュだ。初期の観客は近隣の嘉手納基地の米兵たちで、ベトナムから戻ったばかりの兵士やこれから向かう兵士も多く、彼らはハードで激しいサウンドを求めた。
ドラムの宮永“Chibi”英一は琉球新報の取材に、1970年12月19日から20日にかけての夜、嘉手納基地のゲート近くのバー「Astor House」での演奏を終えた直後にコザ暴動が起きたと振り返っている。米軍統治に対して住民が起こした暴動で、宮永は当時19歳だった。
1975年に本土デビューを果たし、1976年に1stアルバム『MURASAKI』と『IMPACT』を発表。同年、音楽誌『ミュージック・ライフ』の人気投票で国内グループ部門1位を獲得した。現在のラインナップはJJ(vo)、比嘉清正(g)、GG(g)、Chris(b)、宮永(ds)、ジョージ紫(key)で、JJとChris以外の4人は1976年当時から変わらない。
影山ヒロノブは、大阪で高校在学中に結成したLAZYのヴォーカリストとして活動したのち、1989年に『ドラゴンボールZ』のオープニング・テーマ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」を歌い、アニメソングの世界で広く知られる存在となった。
結成50周年の2020年に予定していた記念公演はコロナ禍で中止となり、1年後に開催された。2023年1月にはドキュメンタリー映画『紫 MURASAKI 伝説のロック・スピリッツ』が公開され、LOUDNESSのメンバー、影山ヒロノブ、デーモン閣下、PATAらがコメントを寄せた。同年9月には最新アルバム『TIMELESS』をリリースしており、ラストにはCharと山本恭司が参加したスペシャル・バージョンが収められている。




